この「メディア研究」シリーズは、テレビ・新聞をはじめとするマスメディアがどのような視点で世の中のさまざまな社会問題や社会現象を報道しているのか探ることを目的としています。
主としてテレビメディアのニュース報道や情報番組に注目して、放送内容の概要を紹介したうえで、テレビに取材されやすいポイントなどを考察します。
なお、【メディア研究 No.5】以前の記事は、Facebook に掲載中です。
■ 放送日:2022年12月23日(金)17:30頃
■ 放送局:日本テレビ
■ 番組名:news every. (ニュース)
■ 放送内容:❝滑らないお守り❞ 受験生に授与へ 飛行機の車輪止めが大変身!
雪や凍結に注意が必要な中、機体が勝手に動き出さないようにする車輪止めが、神社で祈祷され、小さく切り刻まれていく。
飛行機を滑らないようにする車輪止めが、受験生が滑らないための御守りに大変身した。
▼JALグランドサービス 小池規之さん
「(機体は)約200トンという重さになります。その機体でも滑らないように支えているのでご利益はあると思います」
これまでは役目を終えたら廃棄されてきた車輪止めを、受験生のために有効活用させたいという日本航空グループの社員のアイデアが実現した。
▼JALグランドサービス 水谷蘭々さん
「お守りをもった受験生が絶対に合格できるように祈っています」
この「合格祈願御守り」は、明日(24日)から羽田神社で授与が始まる。
🟩 考察、気づき(テレビに取材されやすいポイントなど)
● 受験シーズンの風物詩とも言える合格祈願。神社参拝、お札・お守りの話題は鉄板ネタだが、同様のネタが多い中から選ばれるためにはユニークさなどがポイントになる。
● 滑り止めの砂を使ったお守りはよく聞くが、飛行機を滑らないようにする車輪止めを使ったお守りはあまり聞いたことがない。
● もともと役目を終えたら廃棄されてきた材料が、また別の形に再生されて役に立つという点で、ゴミ削減やSDGsにも通ずる。
● 飛行機のような巨大な乗り物を滑らないように支えていた車輪止めの一片がお守りになっているということで、いかにも滑らないという納得感がある。
● 空港での飛行機の大きな車輪や車輪止めの映像から、神社での祈祷シーン、お守り用に細かく裁断する工程を経て、小さなお守りになるまでが物語のように描かれていて非常にテレビ的な映像になっている。
🟩 この番組でのキーワード
滑らないお守り 合格祈願御守り 受験シーズン 車輪止め 日本航空 羽田神社
コメントをお書きください