この「メディア研究」シリーズは、テレビ・新聞をはじめとするマスメディアがどのような視点で世の中のさまざまな社会問題や社会現象を報道しているのか探ることを目的としています。
今回は新聞メディア(夕刊紙)の紙面やコーナーに注目して、記事内容の概要を紹介したうえで、新聞に取材されやすいポイントなどを考察します。
なお、【メディア研究 No.5】以前の記事は、Facebook に掲載中です。
■ 発行日:2022年10月6日付(5日発行)
■ 発行元:株式会社日刊現代(関東地方)
■ 新聞名:日刊ゲンダイ
■ 記事内容:老眼が気になる中高年だからこそ知っておきたい「最新メガネ事情」
10月はメガネと目にまつわるイベントの多い月。この際、中高年が気になる進化した「老眼対策用メガネ」について考えてみたい。
老眼用メガネには価格差が大きいが、何が違うのか?
最新の光学技術を駆使した様々なレンズと、そのレンズ機能を発揮するためのメガネづくりの技術を反映した価格になっている。
良いメガネを作るには、その人に応じたレンズ選びとレンズ機能を十分発揮するためのメガネを作る技術力がカギとなる。
・最初におすすめしたいのは「近用ワイド」「近近タイプ」と呼ばれるレンズ。
・もともと近視だった人が老眼になったら、ぜひ「遠近両用レンズ」を使ってほしい。
・老眼は60代後半まで進行していくので、50代後半からの老眼対策には「中近タイプの累進レンズ」がおすすめ。
これらの老眼対策レンズでは目とレンズの位置関係が大切で、しっかりとしたフィッティングが必要。
メガネ作製の総合エキスパートとして、今年11月中旬に国家検定資格である眼鏡作製技能士1期生が誕生する。
🟩 考察、気づき(新聞に取材されやすいポイントなど)
● メガネや時計などは一年中使用するもので時期や季節性が薄いため、どのようなタイミングと切り口で情報発信するかがポイントになる。
● 新聞に限らず、メディアに取り上げてもらうには「なぜ今(報道するのか)」が重要。記念日や「○○の日」にちなんだ話題にすると「なぜ今なのか」をクリアしやすい。
● メガネの中でも老眼対策用メガネにフォーカスして、日刊ゲンダイの読者層(中高年男性サラリーマン)にマッチした情報となっている。
● 記事自体は「最新メガネ事情」という企業色の少ないものだが、㈱ニコンメガネ社長のインタビューにもとづいた記事なので同社やニコンブランドのPRにもなっている(ニコンメガネはメーカー直営の眼鏡店)。
● 記念日にちなんだだけでなく、国家検定資格の眼鏡作製技能士1期生が11月に誕生という「初めて」の要素が加味されたことでニュース性が高くなっている。
🟩 この記事でのキーワード
10月、目、メガネ、中高年、老眼、メガネの日、目の愛護デー
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